当館では、新たにイオリクラゲの展示を始めました。
イオリクラゲは、「釣鐘」のような体型をしていて、体の中央に紅色の生殖巣が透けて見える美しいクラゲです。成長すると10㎝程になります。
最初にこのクラゲを見つけた時には「ハナアカリクラゲ」と同定していましたが、詳細に調べた結果、遺伝子や形態的な違いから、新たに「イオリクラゲ」という新種となりました。
春に石川県七尾市の庵(いおり)町の定置網で発見したことから、「イオリクラゲ」と命名しました。
今回展示した個体は、昨年採集した親から受精卵を得てポリプとなり、今年の3月12日に稚クラゲとして遊離したものです。最初は大きさ1mm程度でしたが、順調に成長して現在では大きさが2㎝程になっています。
みなさんのご覧になられる頃にはもう少し成長しているでしょうか。
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