みなさんこんにちは。約1年ぶりの更新、さくぱんです。
今日はペンギンの血液検査についてのお話です。
みなさんは病院などで採血をしたことはありますか?自分の体に針を刺されるのは、苦手な方も多いですよね。それは動物たちも同じです。でも、健康管理の為には、ちょっと痛いけど我慢してもらわなければなりません。
イルカやアシカ、アザラシなどは、『ハズバンダリートレーニング』という、健康管理の為のトレーニング(例えば、針を刺しても動かない練習など)を日々行っているので、これができるようになれば採血はさほど難しくはありません。
しかし、ペンギンに動かないようにするのを覚えさせるのはなかなか大変なので、この場合はペンギンが暴れたりしないように、保定をして採血を行います。一見、動物を押さえつけてかわいそうにも思われますが、動物にあまり負担がかからないよう正しく保定をすれば、人も動物も安全なのです。
ペンギンの採血はフリッパー(翼)の付け根から行います。
人間と違って血管はよく見えないので、手で触って探しながら針を刺します。
こうして採取した血液は、病院で検査してもらったり、顕微鏡で検査したりします。
この写真に写っているのは、顕微鏡(約400倍)で見たペンギンの赤血球です。
顕微鏡検査では、貧血があるか、寄生虫はいないか、などを調べます。
ペンギンなどの採血をしているところを実際に皆さんに見て頂ける機会はなかなかありませんが、どんな風に行っているかは知って頂けたのではないでしょうか。
これからも獣医の仕事をちょっとずつ紹介していけたらなぁと思います。
さくぱん