いつもと変わらないように見える水槽なのですが・・・
実はこの水槽、最近まで治療中だったのです。
今月の16日に長い治療を終えました!
今回は、「のと海遊回廊」水槽の魚たちの”治療”について少し紹介します(*^^*)
水族館にいる魚たちも人間を同じように、病気にかかってしまうことがあります。
のと海遊回廊では今年に入ってすぐ、魚たちが水槽の底や水槽掃除中のダイバーに体を擦りつける行動が見られ、症状から「ベネデニア」という寄生虫が原因と考えました。
↑ダイバーのウエットスーツに体を擦りつけています・・
ベネデニアは、魚たちの栄養を吸い取ります。また、魚たちが痒さから水槽の底などに体を擦り続けることで体に傷ができ細菌感染してしまう場合も…☹そんな恐ろしいベネデニアですが、実は海水中でしか生きられません。そのため、寄生された魚を淡水に数分間入れる治療が主なのですが…のと海遊回廊は魚たちの数が多く、大きいため一匹ずつ取り出しての治療は困難を極めます( ノД`)⚡
そこで、水槽全体の塩分濃度を下げることでベネデニアを駆虫する治療を行いました。1月初旬から徐々に塩分濃度を下げていき、1月中旬から1ヵ月間汽水での飼育を行いました。そして2月16日、長かった治療が終了しました!魚たちが水槽の底に体を擦る行動は改善され私もホッとしました✌
皆さんが水族館で何気なく見ている元気いっぱいの魚も、実は病を乗り越えた魚・・・なんてことがあるかもしれません☺♪これからも元気で健康な魚たちを皆さんにお見せできるよう、日頃から魚たちの健康管理に徹していきたいと思います!✨
ながいもちゃん