みなさんこんにちは!海獣担当のハナちゃんです。
水族館の動物たちを飼育管理していくうえで欠かせないのが『DIY』です。前回はペンギン専用の網戸を作りましたが、今回はペンギンの繁殖に欠かせないものを作っていきます。
DIY第2弾 『擬卵(ぎらん)作り』みなさんは「擬卵」って何かわかりますか?
読んで字の如く本物に似せた卵のことです。
なぜこのようなものが必要なのかというと1つは新米夫婦ペンギンへの練習用です。
ペンギンたちも初めての子育てはあまり得意ではなく、失敗を繰り返しうまくなっていきます。
その際に、いきなり本物の卵で子育てをさせてしまうと、途中で卵が割れてしまうことがあります。
そういったことを防ぐために、まずは擬卵で練習をさせ、上手にできるようになれば本物の卵へとチェンジしていきます。
もう1つは兄弟や親子など血縁関係の近いペアへ与える擬卵です。
血縁関係が近いとその卵を残すことができないためすぐに取り上げてしまいます。
そうすると卵がなくなったことでペンギンたちが不安になってしまうことがあるため、安心させるために擬卵を使います。
では早速作り方の説明です。擬卵のベースにするのはペンギンの無精卵です。無精卵とは中に赤ちゃんのいない卵です。つまりこれはスーパーで販売されている食用の卵と同じです。
このような手順で作っていき擬卵の完成です。重さは約100gで孵化直前に近い重さにしてあります。興味のある方はニワトリやウズラの卵で作ってみてはいかがでしょうか!(^^)!