今回の『能登の里海を未来へ!展』では、さまざまな種類の生きものを展示し、この水族館日記でもピックアップして紹介してきました。今の企画展もあと10日ほど!あと2種を紹介して、『企画展ココを見て!』を終わりたいと思います。
まずはこちら ↓
コブダイです。
オレンジ色の体色がとても目立つきれいな魚ですね。でも、みなさんが知っているコブダイってこちらではないですか?→
そう、おでこが出っ張ったこの魚です。
実は1枚目のコブダイは5cm程の幼魚なんです。小さい頃は体に一直線の白いラインが入っていて、成長と共に消えていき、体色も薄いピンク色に変わります。一見他の大きな魚に狙われやすそうに見えますが、体の模様をいかして、うまく海藻の森のなかに身を隠すことが出来るようです。今の時期、水族館裏手の海ではこの幼魚から少し大きくなったコブダイまでさまざまな大きさのコブダイを見ることが出来ます。
そして、もう1種はこちら ↓
マガキです。能登の食文化を代表する種として展示しています。
年間を通じて波が穏やかな七尾湾では昔からカキの養殖が盛んで、なんとその歴史は明治時代にさかのぼります。長年の養殖では改良が重ねられ、今日では『能登かき』のブランド化が図られています。能登では他にも、ブリ・とり貝・ふぐなどをブランド化し、地域の発展に力を入れていたり、能登のさまざまな漁法や伝統を未来へ引き継いでいく取り組みがなされています。
今回の企画展では、身近な海を調査し採集することで新たな発見があり、能登島を含む能登周辺の海は豊かな資源に恵まれているんだなと再認識できました。そんな海のことをこれからも守り、調査し、伝えていこうと思います!
たけちゃん☺