みなさんこんにちは。イルカ・アシカチームのMAXです。この時期の能登島の天気は、基本的に曇りと雪。どんよりした空のせいでいまいち元気が出ないときでも、イルカの給餌時間は楽しいものです。トレーナーにとって楽しく、イルカにも刺激があるのはやはり給餌の時に行うトレーニング。イルカのトレーニング方法について、数回に分けてお話します。
トレーナーはどのようにイルカをトレーニングしているのでしょうか。ざっくりと言ってしまうと、私たちトレーナーはイルカに対して次のことを繰り返しているだけです。
“してほしいことをしたときはご褒美をあげる。そうでないときは何もしない。”
実はたったこれだけ。でもそれが難しい。というのも、”してほしいことをしたとき”には程度の差があるからです。ものすごくよかった、よかった、ちょっと微妙、といった感じで、ご褒美をあげるにしても曖昧さが生まれます。さらには、イルカは1頭1頭性格が違います。個体によっては集中力が高かったり、察しが良かったり、そうではなかったりするため、その個体にあったトレーニングメニューを組む必要があるわけです。ご褒美をあげるorあげないの瞬時の判断、そしてトレーニングメニューの組み立てがとても大切なのです。
“してほしいことをしたときはご褒美をあげる。そうでないときは何もしない。”一見簡単そうなルールですが、とても奥深いことをお話ししました。次回は、実際にトレーニングをしている様子をお伝えしようと思います。それでは、また次回。
この道具はいったいなんでしょうか?? その②をお楽しみに。
MAX