たいていの人は知っていても、その生きた姿は見たことが無いという生き物はたくさんいて、みなさんにそのような生き物をお見せできることが我々の喜びでもあります。
さて、そのような中で「トビウオ類」もその一つではないでしょうか?トビウオはその名の通り、空を飛ぶことで有名ですが、長期の飼育が難しい魚です。この時期になると、トビウオの子供が能登島の沖に仕掛けてある定置網で見られるようになります。そこで、漁師さんの船に乗船させてもらって採集しに行ってきました。漁師さんが網を絞っていくと、大きさ2cm位から20cm位の個体が何匹も見られました。展示するにはなるべく小さい個体から飼育する方が餌付きも良いので、小さい個体を中心に80匹ほど採集してきました。網の中では、小さいながらもタモですくおうとすると、バッタが飛び立つかのように立派にトビウオ類の子供の姿を見せていました。もちろん水槽内でもちょっとした刺激で飛ぶことがありますが、壁面にぶつかると致命傷になってしまいます。どうぞご来館の際は、驚かさないように見てあげてくださいね!
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