ある日の事です…イルカプールに約一カ月間沈めておいた仕切りネットを回収した時に[とある生き物]を発見しました!それはとても小さな巻貝。イルカプールには毎日塩素を撒いているので、ほとんどの付着生物はいとも簡単にはがれおちてしまいます。しかしこの巻貝は発見時になんと腹足(巻貝の足)を出して必死に動いていたのです!時間が無かったので全部で4個体しか見つけられませんでしたが、きっと探せばもっと付着していたと思います!
やややっ!この巻貝クンは只者ではない!…と、調べてみるとシマハマツボという種類であることがわかりました!シマハマツボは北海道南部から九州まで生息している普通種で、大きくなっても貝殻が7mm程度にしかならない小さな貝の仲間です。普段はアマモなど海草(藻)の上に生えているケイ藻などの藻類を食べる穏やか(笑)な貝なのですが…なにせ今回発見した場所がエラ呼吸の生き物にとっては猛毒でもある塩素を毎日撒いているイルカプール!このとても小さな貝の持つ底知れぬ生命力を実感した瞬間でした!(注:ちなみにイルカやペンギンなどの生き物達は肺呼吸なので塩素を撒いてもいつもピンピンガツガツしています!御安心くださいね!)
北海道南部から九州南部、中国大陸沿岸に分布しており、潮間帯から潮下帯上部の海藻の上に生息している。主に珪藻などの藻類を餌とする。殻はとても薄く、表面に帯の模様がある事が特徴であるが、模様が無い型も存在する。足の周りに上足突起(触角)があり、これの有無で近似種であるスズメハマツボと見分ける事ができるっ!
以上!こざかなくんでした!