最近より一層冷え込みが厳しくなってきましたね。石川県でも遂に降雪の予報が出ていましたし…。今年もいよいよ本格的な冬に突入していくようです。そして、寒い冬の訪れと共に日本海では「あの海の幸」が市場に現れるようになります。それは、皆さんご存知!日本海の冬の味覚として有名な「ズワイガニ」です。このズワイガニ、特にオスは水揚げされる場所によって様々な地域ブランド名があります。例えば、福井県産のものは「越前ガニ」、山陰地方では「松葉ガニ」、京都の「間人(たいざ)ガニ」、そして、石川県産のものは「加能ガニ」として流通していますが、名前は違ってもすべて同じズワイガニです。当館でもズワイガニを展示しており、すべて正真正銘の加能ガニです。なぜ自信あり気にそんなことが言えるのかというと、この加能ガニにはハサミ脚に水揚げ港の名前が書かれた水色のタグがつけられているからです。
当館で展示中のズワイガニは、県内の加能ガニ主要水揚げ港の一つである富来港のものです。もちろん食べても絶品ですが、生きている姿をじっくり観察する機会もそれ程ないと思いますので、ぜひ当館でご覧ください!最後に私が感じた見どころとして、キリッとした瞳やゴツゴツしたフォルムといった見た目の精悍さも然ることながら、ひとつ一つの動作も面白く、水槽内を移動する姿はまるでSF映画に登場するメカのようでもあります。なかなか見ていて飽きさせない生きものだなーっと思いますよ!
(さすらいガッパ)