年末から年始にかけての寒波で水族館も一面真っ白な年明けを迎えることとなりました。いよいよ今年も嫌~な季節、本格的な冬に突入です。
ところで北陸の冬といえばみなさんはどんなイメージをお持ちですか?寒い所とか雪・・・ということ以外に、美味しい海の幸にピンときた方はきっとグルメな方に違いありません。
水族館では、そんな海の幸をたくさん展示していますが、なんと言っても今旬なのはズワイガニでしょう!現在、当館では白いズワイガニの展示を行っています。この個体は、2010年12月19日、石川県珠洲市の禄剛崎沖の水深260メートルから底引き網漁によって漁獲された色素異常の個体(オス)です。遺伝子の何らかの異常によって色素を失い、体色が白くなった個体です。多くの動物で知られていますが、自然界では目立つために捕食されやすく、なかなか生き残れません。しかも深海に住んでいる白いズワイガニなんて、なおさらお目にかかれない貴重な個体です。一見の価値はあると思いますよ。