昨年の夏は猛暑、そして今年の冬は寒波、大雪といったいここ最近の天候はどうなっているのでしょうか。皆さんは気温や風景、食べものなど様々なもので季節を感じているのではないでしょうか。しかし、水族館で働く私たちにはもう一つ季節を感じる瞬間があるのです。それは当館に入ってくる生き物たちの顔ぶれです。当館では週に4回、地元の漁師さんから生きものを搬入していますが、その時季でないとなかなかお目にかかれない生きものもいるのです。そして今の一押しはと言うとナガヅカ、クサウオ、ホテイウオといった面々です(ブサカワ系で個人的には大好き…)。こうした魚たちは普段水深数百mという深場にすんでいますが、冬になり水温が下がると産卵のため比較的浅い場所までやってくるのです。こうした面々が続々と入ってくるようになると本格的な冬の訪れを感じるのです。当館ではこのようにその時季“旬”の生きものを展示できるようにしています。皆さんも水族館でこうした季節の楽しみ方はいかがでしょうか。
(ポニョアザラシ)