5月の下旬、
カマイルカのサクラのおなかは目に見えて大きくなり、そして食欲不振、
さらには体温も徐々に下がってきました。
サクラの出産はもう少し後の予定でしたが、この様子から『そろそろ出産が近いかも』と判断。
そこでサクラの出産専用にプールを仕切り、いつも一緒にいるイルカたちと分けて、サクラを1頭だけに。
出産・育児に専念できるようにしたのです。
ただ、プールを仕切るだけでは不十分。プールの形がいびつな為、産まれた子どもが壁に突っ込んだり、
へこんだ部分に入って動けなくなるおそれがありました。そこで、そんなすき間がなくなるように
やわらかいプラスチック製のネットを張って、出産に備えました。
そんな準備が整った矢先、出産が始まったのです。
6月1日の朝、いつものようにサクラに餌をあげに行きますが、全く食べてくれません・・・。
おかしいなぁと思っていたら、なんと子どもの尾びれの一部が見え始めたのです(☆0☆;)
ここからはもう、飼育スタッフたちはドキドキです!
サクラは産む為に体を動かして、一生懸命いきんでいるし、
周りで様子を観察している私たちも細かく記録を取ったり、
ビデオ撮影をしたり、何かあったときの為に潜る準備をしたりと、
ずぅっと、バタバタしっぱなし(汗)
尾びれ全体が出てからも、少しずつ体が見えたり引っ込んだりを繰り返し、
そのたびに私たちも『まだかな、まだかな』と期待と不安が入り交じりました。
サクラが大きくいきんだとき、一気に子どもの背びれまで見えたんです!!
(ちびチーム1号)