私が担当している「マングローブの水辺」のトビハゼの水槽に植えてあるメヒルギが花を咲かせました。メヒルギはマングローブを形成する植物のなかの一つで丸みをおびた葉が特徴です。自然界では淡水と海水が入り混じる河口域で水底に根をおろしマングローブを形成しています。干潮や雨により海水濃度の変化が激しい特殊な環境に適応した植物だけにタフかと思い植えつけただけで様子を見ていましたが当初何本か枯れてしまいました。水槽の主役はトビハゼなので本物の植物にこだわる必要も無いといえば無いのですが植えてしまった以上はきちんと育成したいと思いました。陸上植物は全くの専門外でしたが自然界から連れてきたものを水槽の中で生かすという点では同じです。そこで水槽の条件を生息域に近づけるようにしてみました。干潮や海水濃度の変化を起こすように管理しましたところ比較的良好に育成することができました。
そして植えつけてから4年目の今年白い花を咲かせてくれました。種はまだ確認できていませんが落下すると地面に突き刺ささる特徴的な形をしていますのでその種を見ることができるよう大切に育ててゆきたいと思っています。 Hunter・D