冬の訪れを感じさせる今日この頃、魚に脂がのっておいしくなる季節です。イルカやアシカ達に使っている餌用のサバにも脂がのってきました。
そんなある日、突然アシカのコウスケが餌のサバを食べなくなってしまいました。口の中に入れたサバをペッと吐き出し、全く口をあけなくなりました。
アシカショーをしていたのに、ショーをほっぽり出してイルカたちと遊びだす始末。
これはいつもの遊びと様子が違う…コウスケはよく遊びだします。
お腹がいっぱいになるほど食べてもいない…いらなくなると食べなくなるんです。
でも、遊んでる様子を見ると元気いっぱい…病気じゃなさそう。
悩む私の頭に浮かんだのは昨日の会話。
「このサバ、焼いたらいい具合に脂がじゅっわとなるげんろうね」
「ちょっと脂多すぎんけ?手がベトベトするわ」
あっ!!サバの脂だ!!
そう、コウスケは前日もらったサバに脂がのりすぎていて、食べたくなくなってしまったのです。
切ったサバ=おいしくないサバと思い込んでいるようだったので、大好物のイカと切ってない脂の少ないサバを見せたらペロリと完食。
数日後、切ったサバも食べるようになり、ショーにも復活しました。
コウスケは毎日脂がのっていない小さいサバを食べています。
そんなコウスケの隣で、脂がのったサバを全く気にせず食べる同じアシカのユウキを見ていると思ってしまいます。
サバの脂が気になるコウスケが繊細なのか、気にしないユウキが鈍感なのか…足して割れば丁度いいのに…
さてさてそんなデリケートなコウスケももうすぐ始まるクリスマスショーに向けて必死に練習中です。
皆さん、新しく始まるショーを楽しみにしていてくださいね(^▽^)
(飲んだくれ)