-50℃の寒気が上空に居座る北陸。とても寒く、雪のひどい日でした。
こんな日は来館者も少なく、気持ちも↘↘↘。さらに今日の私の仕事は潜水掃除(毎日日替わりで誰かが潜水掃除をしています)。
雪が降り、気温3℃、水温8.8℃。この冬一番の寒さです。
「仕事とはいえ、嫌やなぁ・・・」と思いつつも、ウェットスーツに着替え屋外の水槽に向かいました。ボンベを担いで準備をしていると笑顔がステキなカップルさんが近づいてきました。
「今から潜るのですか!?」
「マジっすか?」
「大丈夫ですか?」
普段はやせ我慢してでも「大丈夫です^^v」と答えることが多いのですが、
さすがに今日は顔がひきつってしまいました。
カップルさんと少し話した後、冷たい水槽に入る瞬間、
「頑張ってくださいね。」と笑顔で声をかけていただきました。
この言葉って力を与えてくれるんですね。「嫌やなぁ」から「ヨシッ!!」と気持ちも切り替わり水槽の中に入りました。
掃除開始から30分程が経ってさっきのカップルさんが歩いているのが見えました。水槽内の私に手を振って、一緒に写真まで撮ってくれました。
いつも来館者の皆さんに楽しんでもらえること、笑顔があふれること、そのために飼育係は何ができるかを考えながら働いています。なのに今日は「頑張ってくださいね。」の一言で私の方がとてもうれしくてあたたかい気持ちになれました。
水族館って来館者がいるから気持ちよく働ける所だなぁと改めて感じました。笑顔がステキなカップルさんはじめ、足元の悪い中、来館してくださった皆さんに感謝です。
(めがね係長)