今年は繰り返しやってくる強い寒波の影響で、水族館も一晩で20cm以上の積雪のある日が何度かあり、お客様を迎えるための朝の除雪作業にたいへん苦労する冬となりました。
ところで北陸の冬といえば、みなさんはどんなイメージをお持ちですか?寒い所とか雪・・・ということ以外に、美味しい海の幸にピンときた方はきっとグルメな方に違いありません。
水族館では、そんな海の幸をたくさん展示していますが、来館されたお客様にぜひ気づいて頂きたいのが、アマエビ(ホッコクアカエビ)のふ化幼生です。当館では、県内のエビカゴ漁で漁獲されたホッコクアカエビを入手し、深海コーナーで周年展示を行っています。ところがこの時期に限っては、年明けから始まる漁で漁獲された卵持ちの個体を新たに水槽に追加して、親と子両方を見て頂けるように展示しています。ふ化して数日の間ですと、幼生は水面の光に集まっていますので、運が良ければ見て頂けると思います。大きさ数ミリの白いボウフラのようにも見えますが・・・。
また、現在水槽内に角形の水槽を吊るして昨年の春に産まれた稚エビ(大きさ約3cm)も展示しています。本種は5~6才で雄から雌へと性転換することが知られていますが、将来これらの子供をぜひみなさんにお見せしたいものです。
右の写真は昨年産まれの子供です。一年でこんな風になりますよ。
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