お久しぶりです!
よっしーです!
今回は私が最近見かけた、珍しいウミウシを紹介します。
それがこのウミウシ
全長10cmほどの大きさで、ウミウシとしてはかなり大きめのサイズです。
薄い黄褐色の体色に、先端が黒色のイボ状突起物が散らばっています。また、部分的に青色の紋様が見られます。
恐らく当館初確認の個体で、昨年の10月に漁業者の方からの寄贈で当館にやって来ました。
資料で種類を調べましたが断定できるほどの種が見つからず、もしや新種?とも考えられましたが、有識者の方々にもご相談させていただいたところ、あるウミウシが候補に上がりました。
それがこちらのウミウシ
「ミヤコウミウシ」という種のウミウシです。
見た目はかなり違っているこのウミウシがなぜ、候補に上がったのかというと、ある特徴が両種に共通して見られたためです。
それがこの部分。
両種とも特徴的な青の紋様があります。また、種類不明のウミウシが捕獲された水深や環境もミヤコウミウシが生息していてもおかしくはない場所であったのも要因の一つです。
現段階ではミヤコウミウシの体色が変異した個体との仮説に至りましたが、DNAなどの詳しい調査までは行えていないので、まだまだ種の特定まではほど遠いです。
ウミウシは生息地や環境によって、見た目の変化がすさまじい生きものなので、怪しい種類にはいつも頭を抱えています。この正体不明ウミウシも進展がありましたら、ぜひ続報をお送りいたしますのでお待ちください。